出会い、そして別れ

人とのご縁とは不思議なもので、少しでもタイミングがずれていたら会うこともなかったような巡り合わせがたくさんあります。

 

まさに一期一会。

 

そして出会いと同じくらい巡ってくるのが別れ。

 

一昔前まで意味していた「別れ」と現在の「別れ」だと随分と捉え方が変わったのではないでしょうか。

 

少し前の「別れ」だと、文字通り一生会えなくなってしまうような別れであることを踏まえて、電話番号や文通出来るような住所の交換をしていた時代ですよね。

 

それがネットの普及で、メールでのやりとり・様々なSNS媒体で友達申請・ラインなどのコミュニケーションアプリでの無料会話やビデオ通話といった色々な方法で格段と連絡を取りやすくなったと実感します。

 

相手の声や表情をきちんと把握出来るような媒体の出現により、今まで辛かった「別れ」を少し緩和してくれるような、そんな気持ちにしてくれます。

 

若干、感傷的な文面になってしまいました・・・

 

雑草魂も人並みの出会いと別れを経験してきたと思っています。

ただ思うのは、それらの出会いや別れって、節目節目にやってくる当たり前のものだったのかもしれないと思うのです(極端な話ですが)。

 

というのも、学生時代だと学校に入学すると「出会い」があり、卒業すると「別れ」があります。

会社の場合も同じです。

入社したからこその「出会い」、そして「別れ」があります。

 

これらは言わば、心の準備が出来ているものです。

 

でも、今私は予想外の、心の準備がこれっぽっちも出来ていなかった「別れ」に直面しています。

 

半年間という短い間であったけれど、お世話になり、視野を広げてくれた人。

自由に生きるのが好きな人で、いつどこかへふらっと旅に出てもおかしくないような人。

こういった生き方も出来ると目の前を走ってくれた人。

 

頭の中では分かっていたけれども、「それは今ではない」と思っていました。

 

当たり前の環境なんて存在しない、という言葉を投げかけてくれた人でもあり、同じ環境に腰を据えすぎて感謝の気持ちが薄れかけるなんてことがないように・・・と身をもって諭してくれているような気がします。

 

少しずつ気持ちの整理をして、さらに大きな世界を見ようと前を向いているこの人と対面した時に「またいつか」と笑顔で見送れますように。