『7つの習慣』を読んでみました。

数年前の話題作、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』(旧訳版)を今更ながら読んでみました。本書で挙げられている「7つの習慣」とは以下の通りで、最初の3つが特に印象的でした。

 

  1. 主体性を発揮する
  2. 目的をもって始める
  3. 重要事項を優先する
  4. Win-Win」を意識する
  5. 理解してから理解される
  6. 相乗効果を発揮する
  7. 刃を研ぐ

 

まず第一の習慣である「主体性を発揮する」ですが、実はこれを実行するのが一番難しいと感じました。日頃から生活するなかで自分が下しているあらゆる決断は全て自分で、自分の意思で決定しているように思えます。

 

しかし、「今日中にやらなくてはいけないから、やろう」といった外部からの圧力があって初めて動いたり、価値観を理解することが出来なくても、個を控えればどうにかその場をやり過ごすことができるかもしれない、などとついつい思ってしまうこともありますよね。

 

確かに自分で決めて行動しているかもしれないけれども、主体性となるとニュアンスが違ってくるのではないでしょうか。

 

 

次に第二の習慣である「目的をもって始める」ですが、これは冒頭の本の読み方を説く「目的を持って読む」ことのメリットが挙げられていたため、この考え方はビジネス世界だけでなく、日常生活にも通じやすい概念なのだと思います。

 

確かに本を読むときもその本を読む目的を自分の中で設定をすると内容が入ってきやすくなることは常々実感していることでした。

 

個人的には、ビジネス書であれば、目次を読んで話の全体像をつかんでから具体的に読み進めていく方が理解は早いですし、芥川賞を受賞した小説などを読む時は、どうして受賞したのか知りたいといった気持ちで読むと細やかな描写や表現方法がどんどん眼に入ってきます。

 

 

最後に第三の習慣である「重要事項を優先する」ですが、本書では「①重要で緊急 ②重要で緊急ではない ③重要でなく緊急 ④重要でも緊急でもない」の優先事項グラフを用いて説明をしていて、それを見て私はそこそこ出来ているのではないかと感じてしまいました。

 

しかし、実は「重要で緊急ではない」ことに時間を多く割くことが重要であると読み進め、ただ自分の中で優先順位を立てて、上から順にこなしていくことに満足していてはいけないと気がつかされたので、自分の生活で「重要で緊急ではない」ことに時間を設けることを意識的にしていきたいです。

 

なんだか真面目に長文を書き連ねてしまいました。

人間力を磨くのと同時に、自分の環境を変えるためには当たり前ですが、周りを変えようとするのではなく、自分が変わらないといけないことを痛感させられる1冊でした。